東野圭吾『聖女の救済』

ガリレオシリーズ長編2冊目。
テレビドラマ版で初めて登場した内海薫がフィードバックして登場していたり(ドラマのイメージと違うけど)、ドラマファンがにやりとする描写もあったり。
前半はなかなか話が進まなくて退屈だったけど、後半から一気にたたみ掛ける。終盤はドキドキ。
「犯人はあの時、ああしたんだろうなぁ」という予想は当たっていたけど、今回の「理論的には考えられても、現実的にはありえない」トリックは、『容疑者X〜』のトリックよりも重くズシっと来る。もう1つのトリックは見事に騙されて自分好み。
もしもこの作品がドラマや映画で映像化された時に、あのシーンはいったいどう演出するんだろう。