シベリア少女鉄道スピリッツ『太陽は僕の敵』@座・高円寺1

新作。新しい劇場。
パンフレットに主題歌が書いてある時点で後半のネタに使いそうだと予想する。アラビアンナイト風の話。大げさな演技、不自然に暗くなる照明も後半のネタを想像させる。
スペクタクルのシーンは必ず暗転で音響とセリフでのみ表現しているところから、照明がキーになることを確信する。
後半ネタ。上に書いた予想はその通りだったけれど、それに加えて北斗の拳のような世界が舞台手前で展開し、その勝負の展開もまた照明に影響。
舞台上の役者達は暗転したすきをねらってセリフでストーリーを進めようと右往左往。最後に冒頭の主題歌でフィナーレ。
こういうのは嫌いではないけれど、どうにもわかりづらい。演劇としては変化球だけれど、シベリア少女鉄道としてはオーソドックスな直球か。どれだけ大変なことをしているかとか複雑な同時進行に解説が必要なのも相変わらず。
「演劇でしかできないネタ」であることは確か(暗転中になんちゃらなんてテレビや映画ではただのミスにしか思えないから)。
つまらなくはないけれど、すっきりしない。某アイドル目当てに初観劇した人は面食らったのではないだろうか。
次回はもう少しシンプルなネタがいいな。