シベリア少女鉄道スピリッツ『キミ☆コレ〜ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート〜』@新宿タイニイアリス(1/10に観た)

公演は今日までなので、感想を。
久しぶりの新作。狭そうな劇場なので、窮屈な体勢で観るのは不安だったけれども、自由席なので、できるだけ体勢が苦しくなくてしかも見易い席を選んで座れてよかった。
 
漫画家とアシスタントとバイト学生と編集者。作業の一室での話。何気ない日常のいつも通りの風景。大きな問題が起こるわけでもなく。
漫画家のアイデアが出るのを待つ、調子が悪い蛍光灯の接触を調べる、眠気覚ましミントタブレットのやりとり、パソコンでの画像加工に苦戦、机の上の整理、時間つぶしの雑誌探し、素材用の写真撮影。動作がいちいち大げさだったり、ゆったりだったりするので、きっと前フリなんだろうなと想像する。
バイト学生(篠塚茜さん)のナレーションをつけて再開したのは再び最初の場面。「あの人がこう言ってたらいいのに」という一方的な心の中の声。
壁の大型液晶モニタにそれぞれの場面写真が映される。これもおそらく前フリなので覚えておいてくださいよと。
 
次のシーン。今回のネタ1段階目。それぞれの人物が別の人物を見て、それぞれ美味しんぼの山岡、ドラえもん古畑任三郎金八先生ガンダムアムロ)に見える。心の中で声真似をする。体の動作はさっき見たシーンのまま。(いや、わかりやすいように少し変えている気がする)
人物相関図を書くと、矢印があっちこっちにすごいことになっているかと思いきや、ただの六角形だった。
何気ないシーンも、見方が変わって楽しい。映像を見て勝手に全然違うアテレコをつけているイメージか。(ホットペッパーとか家庭教師(塾?)のテレビCMみたいに)もちろんこれはお芝居なので、それをやっているのはリアルタイムで別の登場人物なのだけど。そのため、口元をうまく隠している。
 
次のシーン。今回のネタ2段階目。ネタ1段階目がのってきたところで、聴き覚えのあるメロディが。壁の大型液晶モニタに「天空の城ラピュタ」のタイトル。これまでの動作がラピュタの各シーンに重なる。台詞は1段階目のまま、別の人物の声を各キャラクターの声真似をしながら、内容はラピュタの登場人物の台詞。うーん、ややこしい。でもまたすごいことをやっている。
ラピュタは思い入れのある好きな作品(もう何回観たかわからない)。始まりから終わりまでの名シーンをダイジェストで。ほほう、なるほどー。あのシーンがこんな風に。
 
ただ、何故ラピュタの登場人物の台詞を話しているのかというところに、ちょっと疑問を持ってしまって、なんらかの説明か理由があればもっとよかったけれど。そこは放棄したのか。
 
シベリア少女鉄道の久しぶりの新作はやはりシベリア少女鉄道らしい作品だった。よけいなことは無く、ただくだらない。でもすごい。この劇団でしか見れない内容。
これからも定期的に公演をしてくれるといいけど。
 
そういえば、年末と年始のお笑い番組で何回かラピュタのネタを見たので、なんだか最近ラピュタづいてるなぁと思った。


(参考)シベリア少女鉄道 vol.18.02『翼をください』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20080701
(参考)シベリア少女鉄道の再放送の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20080622
(参考)シベリア少女鉄道vol.18.01『How are you?』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20080426
(参考)シベリア少女鉄道vol.18『俺たちに他意はない』の感想
未執筆
(参考)シベリア少女鉄道vol.17『永遠かもしれない』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20070603
(参考)シベリア少女鉄道×MARI『のだぬカンタービレ』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20070103
(参考)シベリア少女鉄道vol.16『残酷な神が支配する』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20060723
(参考)シベリア少女鉄道vol.15『ここでキスして。』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20060305
(参考)シベリア少女鉄道vol.14『スラムダンク』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20051025
(参考)シベリア少女鉄道vol.13『笑顔の行方』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20050511
(参考)シベリア少女鉄道vol.12『アパートの窓割ります』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20050220
(参考)シベリア少女鉄道vol.11『VR』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20041110