東京サンシャインボーイズ『returns』@THEATER/TOPS

「さよならシアタートップス 最後の文化祭」と題して上演される最終公演の作品群。自分が観たのはその中のひとつで現在30年間充電期間中の三谷幸喜氏率いる劇団が急遽復活し上演した新作。
この劇団の作品を劇場で生で観るのは初めて。『12人の優しい日本人』を髣髴とさせる会話劇。この劇場でこの時ならではのテーマ。この小さな劇場に集まって同じ舞台上に立っているのが(今では)信じられないぐらいの役者さん達。これで面白くないわけがない。
作品の完成度はそれほど高くはないけど、この劇場で観る最後の作品としては、自分がその場に居合わせているという事実だけで幸福感でクラクラする。
自分がこの劇場で観劇していたのはいつも前方5列以内だったので、今回、初めて後ろのほうで観たけど、それでも十分に観易い。そんな劇場だったのだね。
あっという間の80分間。最後の小林隆さんの挨拶は涙が出そうに。
好きな劇場だったシアタートップス。何事にも始まりがあれば終わりもある。人はそんな寂しさを乗り越えて生きていくのだね。
ありがとう。そして、さよなら。