シベリア少女鉄道の再放送@新宿シアターミラクル


昨日見た2本。
vol.04『栄冠は君に輝く
初見の作品。映像が固定カメラで粗く、わざとボカシが入っているのかと思うほど画質が悪い。音声も聞き取りづらく、話を理解するのも一苦労。どうなることかと思って見ていたけど、後半のネタに入ってからはやっぱり面白かった。
ネタは高校野球の地区予選がいつのまにか「モノマネ王座決定戦」に変わっていくというもの。この番組のお約束(10点ばっかりの得点、淡谷先生の点数の付け方、まさかの本人登場等)を完全にトレース。いかにもシベリア少女鉄道の初期の作品っぽいけど、4作目にしてすでに結構よくできていた。そういえば昔はこういう番組があったなぁ。よく見えなかったけど、藤原幹雄氏、吉田友則氏、横溝茂雄氏が若い感じがする。若い秋澤弥里さん、もう少しいい画質で見たかった。
舞台端がカメラから見切れていて見えなかったり、たまに誰の物真似をしているのかわからない時があったのが残念なところ。まあ1,000円だからいいか。
ベースの話がvol.17『永遠かもしれない』の野球の部分に似ているけど、もちろんこっちが元なんだろう。

vol.16『残酷な神が支配する
公演時に観た作品。『栄冠〜』とは違って鮮明な画質でしかも編集して見易く編集されていた。
前半のサスペンス部分は劇場で初めて見た時は話の流れを追うのに精一杯だったけど、さすがに2回目なので、落ち着いて見るとちゃんと理解することができた。少なくとも瀬名(篠塚茜さん)が何を言いたいのかとか。でも場内はやっぱり辛そうなどんよりとした重い空気に包まれる。
後半。アントニオ猪木の映像が回転舞台を回すネタ。このバカバカしさが楽しい。内容を知っていて見ても、また声を出して笑ってしまう。シベリア少女鉄道作品の中でも傑作の中の1つだと思う。しかもおそらく最も見せたい部分にカット割されているので、劇場で観た時には気付かなかった小ネタにも気付いたり。
やっぱり(いろんな事情で?)「DVDで売ったりできない」作品だけど、もしも発売できたとしても前半部分を早送りする人がいるかもしれないと想像する。

今日見た2本。
vol.11『VR
公演時に観た作品。『ER』のパロディが実はバーチャルリアリティの世界だということがわかり、台詞の内容は現実世界なのに演技は『ER』風ドラマというギャップのネタ。
見る前に友人と4つの映像部分をスクリーンのどこに配置するのだろうと話していたのだけど、スクリーンの下に4つ並べていて劇場で観た時よりもかなり見易い。でも実際はリアルタイムで台詞を合わせていて「すごいことをやっている」という目眩しそうな感じが、今回は映像作品ということで「編集でいくらでも合わせられるよね」と薄れてしまっていた。
見易くはあったけど、4つ(+1)の映像を同時に見るのはやはり疲れる。でもオープニング映像がちゃんと見れたのはよかった。
見た後に友人と話していて、当時はレンタルビデオはVHSだったのに、今はDVDに変わっているという時の流れを感じた。あの昆布漁のネタもそのうち意味がわからない子供とか出てくるかもしれない。

vol.17『永遠かもしれない』
公演時に観た作品。昨年の作品なので「ついこないだ見たばかりかも?」という印象。きっと今回の上映会に参加したお客さんも劇場で観ているのでは。恐ろしく長いノリツッコミというネタ。
序盤の漫才の部分からして楽しいし、ノリツッコミに入ってからもぎっしりみっちりの2時間強。ちゃんと編集されていて映像作品としてもそのままお勧めできるような作品。前の日に野球部分が『栄冠は〜』に似ていると思ったけど、似ているどころじゃなく、名前とか話の流れとかまったくそのまま同じだった。まるでセルフパロディのように。もしかするとそれで今回の作品のチョイスの中に『栄冠は〜』が入ったのかもしれない。
ネタの縛りが無い分(なんでもあり?)、逆に完成度は高くなっていると思う。

4作品コンプリートの特典は『シベリア少女鉄道の再放送 もう一本』と書いてあるDVD。どうやら中身は「吾妻橋ダンスクロッシング」の映像らしい。これは自分が見ていない作品なので、単純に嬉しい。

(参考)シベリア少女鉄道vol.18.01『How are you?』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20080426
(参考)シベリア少女鉄道vol.18『俺たちに他意はない』の感想
未執筆
(参考)シベリア少女鉄道vol.17『永遠かもしれない』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20070603
(参考)シベリア少女鉄道×MARI『のだぬカンタービレ』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20070103
(参考)シベリア少女鉄道vol.16『残酷な神が支配する』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20060723
(参考)シベリア少女鉄道vol.15『ここでキスして。』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20060305
(参考)シベリア少女鉄道vol.14『スラムダンク』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20051025
(参考)シベリア少女鉄道vol.13『笑顔の行方』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20050511
(参考)シベリア少女鉄道vol.12『アパートの窓割ります』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20050220
(参考)シベリア少女鉄道vol.11『VR』の感想
http://d.hatena.ne.jp/hirorize/20041110