酔っ払い

帰りの電車の中で座っていると、前の席に太った中年男性が座った。フラフラしていて明らかに酔っている様子。ipodを聴きながら目を閉じてしばらくしていると、ボトボトボトという音がした。なんだろうと思って目を開けると、なんと酔った男性が床に吐いている。慌てて席を立ってその場から一番遠いドアの前に立った。
自分が降りる駅が近づいたのでちらりとその方を見ると、すぐ近くなのにまだ普通に席に座っている人が何人もいた。その場から去らずに酔った男性の介抱もせずに、まるで何も無かったかのようにただ席に座っている。そこにいるのは「無関心」な人達ではなく「無関心を装っている」人達の集まり。なんだかそこは奇妙な空間な感じがした。
夜は奥さんがまたお酒を飲んで酔っ払っていた。最近、週末前の夜はそうだ。
お酒という楽しみがあるのは羨ましい。アルコールが(ほとんど)飲めない自分は人生の1部を損しているのかもしれない。