バタフライ・エフェクト

2本目。

きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。
それは神にも許されない行為。
5.14切ないハッピーエンド、始まる。

ちょっと前に観た『エターナル・サンシャイン』に似ているような気もするけど、あっちが記憶を消すことでなかったことにするのに対して、こっちは現在の記憶を持ったまま過去の欠如した記憶を操作する(タイムスリップ?)ことで、それ以降の運命をも変えてしまうと言うぶっとんだ設定。
自分が好きなテーマなのでちょっと気になっていたのだけど、近くの映画館ではもうすぐ公開が終わってしまいそうだったので、ついでに観た。
エターナル・サンシャイン』が期待していた割にはちょっといまいちだったので、あまり期待していなかったのだけど、これは自分の中で久々にクリーンヒット。今年観た映画11本の中でもトップではないだろうか。
俳優陣が知らない人ばかりだったので、変な先入観がなかったのもよかったのかもしれない。
映画『スライディング・ドア』や数多くあるタイムスリップ物がそうであるように、ほんの些細な行動でも、それ以降の人生に大きく影響を及ぼしているということを描いている作品は多い。
それらの中でもやはりこの結末は最も印象に残った作品となった。
ただ、
・1周目のまだ記憶を操作できると知らないはずのエヴァンが、すでに操作されたと思われる行動を取っている(3ヶ所)のはおかしい。
・終盤で記憶喪失になったと説明されてない場面にも、任意で突然飛べるようになったのはずるいのではないか?
といううまく説明のつかない部分もあったけど、それらを抜きにしても、最後にエヴァンがとった決断はやはり切なく、それだけで記憶に残る作品となっていると感じた。